| 基礎基本一覧(基礎基本とは何か?) ゆとり教育と学力低下、基礎学力 | ||
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| 今、教育現場では「基礎基本」がとても誤解されています。基礎基本は今も昔も「読み書き計算」です。読み書き計算ができないと、実は自ら考えたり、自ら進んで勉強するなど、できるはずがないのです。“調べ学習が大切”といっても、実際には子どもたちの多くは、いわゆるできる子の調べたことを丸写しするだけだったりします。 このようなことが起こる最大の原因は、基礎基本の力の欠如です。つまり、読み書き計算の欠如です。読み書き計算ができない状態では、教科書など読めるはずがありません。教科書が読めないのだから、教科書に書いてある内容を理解するのは困難です。こんな状態で調べ学習をしても、子どもたちのほとんどが満足に調べ学習ができないのは当たり前です。 ・【社会科】小学校では都道府県名を覚えるように指導していない。 →今の小学生は、都道府県名さえも満足に言えない! ・【算数科】「3+2×4」という計算では、途中の式をかくように教えていない。 →だから「3+2×4=20?」と間違える子が続出! ・【英語科】読み方のルール(フォニックス)さえ教えない誤った英語教育が英語嫌いを増やす。 →「game」はローマ字では「ガメ」と呼ぶのに、 英語ではなぜ「ゲイム」と呼ぶのか?(詳しくは本書で) |
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| ○基礎基本とは何か? | ||
| ここ数年、漢字が読めない、計算が出来ない、歴史上の重要人物が言えないなど、基礎学力の不足した子どもが目立つ。もちろん、今も昔もそういう子どもはいただろうから、「最近の子どもは・・・」と決めつけるのは早計である。 【結論から言えば、基礎基本とは読み書き計算である。】 今教育現場で、このように言うと「時代遅れだ」、「基礎基本は見る聞く話すである」と言われるが、笑止千万である。漢字が読めなければ教科書に書いてあることがわからない。計算が出来なければ算数、数学は出来ない。歴史上の重要人物を知らなかったら歴史などおもしろくも何ともない。 記憶のメカニズムから言えば「見ること」よりも「書くこと」の方が優れている。同様に、黙読よりも音読の方が優れている。計算は徹底的に反復練習をするからこそ身に付くものであり、これは計算スキル以上に大切なことである。インドでは2ケタの九九を行うという。そしてインドでは優秀な研究者が育っている。今問われている基礎基本とはまさにこのことで、基礎基本が不足していると言うことは勉強のための勉強が不足しているいうことである。 基礎基本としての読み書き計算が大切だと言うことを説く有識者はいるが、このことを、論理的に説明してくれる有識者は非常に少ない。 『漢字が読めなければ教科書に書いてあることがわからない。』 『計算が出来なければ算数、数学は出来ない。』 『歴史上の重要人物を知らなかったら歴史などおもしろくも何ともない。』 わり算は3年生で習う。言うまでもないが、九九が言えなければわり算などできない。わり算ができない子はかけ算ができていない。かけ算ができていないと言うことは、2年生の算数ができていないと言うことに他ならない。 かけ算わり算の筆算ができない子は、かけ算わり算そのものよりもくり上がりくり下がりのあるたし算ひき算ができていない。くり上がりくり下がりのある、たし算ひき算ができていないということは、1年生の算数ができていないと言うことに他ならない。 割合や分数が難しいと言うが、それは間違いである。割合や分数ができない子は、そもそもかけ算やわり算が十分にできないのだ。割合の基本はかけ算である。分数の計算(通分や約分)は、かけ算の仕組みを使っているに他ならない。 また、算数は5,6年生が一番難しいと言われているがこれも誤解である。実は一番重要なのは、3,4年生なのだ。なぜなら、かけ算の応用が始まるのは3年生からであり、たし算ひき算かけ算わり算と四則演算すべてを習うのが3年生だからだ。3、4年生で習ったことができないと、確実に5,6年生になってできなくなる。つまづきは5,6年生と言うが、それも違う。 1,2年生でつまづいて、3、4年生で転ぶのだ。そして、5,6年生になったらもう周回遅れなのである。計算の中でも特に不可欠になる基礎基本とは、くり上がり、くり下がりのたし算引き算とかけ算である。これができないと、かけ算わり算の筆算ができないのだ。 見たり、聞いたり、話したり、調べたりする学習は、どちらかというと「できる子」だけが「できる」危険な学習方法でもある。読み書き計算といった基礎基本はやれば誰でもできることである。 「できないことをできるようにさせる」これこそが教育ではないだろうか。 今の教育は、「○○は難しいので教えるのはやめましょう」と言っているのに等しい。できないから教育が必要なのではないか。「子どもたちがこの高さのハードルが越えられない。だからハードルを下げましょう」というのは一見子どものためのように思えるが、実際この発想こそが子どもを一番駄目にしているのだ。「子どもがこの高さのハードルが越えられないのなら、どうして大人たちは子どもたちと一緒になってそのハードルが越えられるよう支援しないのか」。これこそがまさに教育ではないだろうか。 文部科学省の寺脇研氏は、ゆとり教育とは「難しいことは教えない。そのかわり簡単なこと(基礎基本的なこと)を教えて落ちこぼえれをなくすことが目的だ」とアピールしていたが、いざふたを開けてびっくりである。文部科学省のゆとりの教育は新たに落ちこぼれを増やすだけなのである。 それはなぜか? それは基礎基本が徹底されてないからだ。いや、文部科学省も、そして学校教育現場も、そして現場の教師の大半が「基礎基本とはなんなのか?」、「基礎基本の重要性」がわかっていないのだ。 下記に小学校のおける基礎基本を示しておいた。 |
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| 小学校1年生 | ||
| <国語> ・原稿用紙書きで教科書の文章がノートに写せる。 ・音読 ・ひらがな、かたかなを読み書きできる。 ・助詞(てにをは)を適切に使い分けることができる。 ・配当漢字のすべてが読め、8割以上の漢字が書ける。 <算数> ・くり上がり、くり下がりのあるたし算、ひき算。(→筆算の基礎) ・3つの数のたし算、ひき算ができる。(→筆算、数学の基礎) ・時計の時間を読むことが出来る。 |
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| 小学校2年生 | ||
| <国語> ・原稿用紙書きで教科書の文章がノートに写せる。 ・音読。 ・配当漢字のすべてが読め、8割以上の漢字が書ける。 <算数> ・つまることなく九九が言える。(→わり算の基礎) ・百ます計算(かけ算)が5分以内にできる。 ・筆算を使ってたし算、ひき算の計算ができる。(→計算の基礎) ・定規を使って長さを測ったり、直線を書ける。 ・大きな数(1万まで)を読み書きできる。(→単位、大きな数の基礎) ・位取り(くり上がり、くり下がり)の概念。(→単位、大きな数、小数の基礎) |
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| 小学校3年生 | ||
| <国語> ・「用いる」等、漢字の音訓の仕組み。 ・原稿用紙書きで教科書の文章がノートに写せる。 ・音読。 ・配当漢字のすべてが読め、8割以上の漢字が書ける。 ・主語と述語がわかる。 ・ようすを表すことば(形容詞、副詞)がわかる。 <算数> ・百ます計算(たし算、ひき算、かけ算)が3分以内にできる。(→分数の計算の基礎) ・あまりのないわり算50問を3分以内に解ける。(→暗算、分数の基礎) ・あまりのあるわり算50問を5分以内に解ける。 ・定規を使わずに筆算の計算ができる。※1 ・筆算を適切に使って、かけ算の計算ができる。(→計算の基礎) ※2 ・簡単な暗算ができる。(→計算、暗算の基礎) ・コンパスを使って簡単な図形を書ける。 ・単位の変換(長さ、液量、重さ)を暗唱できる。(→暗算、文章題の基礎) ・大きな数(千万の位まで)を読み書きできる。 ・時間、分。秒の計算ができる。 |
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| 小学校4年生 | ||
| <国語> ・ローマ字を読み書きできる。(→英語の基礎) ・原稿用紙書きで教科書の文章がノートに写せる。 ・音読。 ・配当漢字のすべてが読め、8割以上の漢字が書ける。 <算数> ・途中の計算式を適切に書くことができる。(→文字式、方程式の基本) ・あまりのあるわり算50問を4分以内に解ける。(→計算の基礎) ・3つ以上の数のたし算、ひき算を適切にできる。(→平均、数学の基礎) ・小数のたし算、ひき算ができる。(→計算の基礎) ・加減乗除の混じった式の計算ができる。(→数学の基礎) ・筆算を適切に使って、わり算の計算ができる。(→計算の基礎) ・簡単な図や絵をかいて、文章題を解ける。(→文章題の基礎) ・単位の変換(面積)を暗唱できる。 ・大きな数(兆まで)を読み書きできる。 ・片手でコンパスを使って図形を書ける。 |
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| 小学校5年生 | ||
| <国語> ・有名な俳句、短歌を覚えることができる。 ・原稿用紙書きで教科書の文章がノートに写せる。 ・音読。 ・配当漢字のすべてが読め、8割以上の漢字が書ける。 <算数> ・割合(小数、歩合、百分率)の変換ができる。(→文章題の基礎) ・比べる量ともとにする量と割合の関係式がわかる(○×□=☆(□=☆÷○)の計算ができる)。(→割合の基礎、式の計算の基本) ・あまりのあるわり算50問を3分以内に解ける(→暗算の基礎)。 ・小数のかけ算、わり算ができる。(→割合、計算の基礎) ※3 ・分数のたし算、ひき算ができる。 ・小数、分数、整数の変換ができる。(→文章題、数学の基礎) <社会> ・47都道府県の名前と位置を書ける。 |
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| 小学校6年生 | ||
| <国語> ・原稿用紙書きで、教科書が写せる。 ・音読 ・小学校で習うすべての漢字が読め、8割以上が書ける。 <算数> ・分数のかけ算、わり算ができる。(→数学の基礎) ・分数、小数の混じった計算ができる。(→数学の基礎) ・平均、速さ、比例の問題が解ける。(→文章題、数学の基礎) ・比の計算と比の値。(→比例、反比例) <社会> ・歴史上の主な人物と出来事、時代名(順に)が漢字で書ける。 ・20以上の世界の主要な国々の位置と名前を書ける。 |
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| 教師の基本姿勢:「わからない」、「できない」、「つまらない」は、すべて教師の責任だと思え! | ||
| 授業中子どもがイスにすわっていられないなど学級崩壊(授業崩壊)が話題となった。しかし、子どもはそんなに変わったのだろうか? 私はそうは思わない。イスに座っていられない子にしろ、ほか事をやっている子にしろ、共通して言えることは「授業がわからない」ということであり、それが根本的な原因だということである。授業がわからない子にとって、授業は苦痛な時間でしかない。だから座っていられないし、寝ていたり絵を描いていたり、おしゃべりをしたりしてしまうのだ。そういう子どもに「授業をちゃんと聞きなさい」と言うのは、「逃げる泥棒に待てー」というようなものである。 子どもが授業を聞かないのは、授業わからないからであって、授業を聞かない子どもが悪いのではない。どんなときでも、「わからない授業をする教師が悪い」のだ。 「楽しくなければ授業じゃない」 という講演を私は聴いたことがある。まさにその通りだ。子どもが授業を聞かないのなら、聞きたくなるような授業をすべきである。子どもが黒板を見ないなら、黒板を見たくなるような提示をすべきである。 「わからない」、「できない」、「つまらない」は、すべて教師の責任だと思え。これは教師の基本姿勢である。 |
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| 算数・数学における基礎基本とは | ||
| 小学校の算数では反比例が削除されました。比の値も扱わなくなりました。これがどういう問題を引き起こすかというと、中学校1年での反比例が理解できない子が増えたということです。 反比例の関係式は「y=a/x」ですが、yの値を求める計算は比較的易しいようですが、xの値を求める計算となると手も足も出ません。とくにyの値が分数(小数)の時のxの値はほぼ全滅といった具合です。なぜこのような現象が起きるのか?それは「比の値の計算」を小学校で習得していないからです。この結果、中学校で反比例を習うときに比の値の計算を教えなければならなくなりました。そうでないと反比例の問題が解けないのです。 小学校5年生では、割合を習います。割合は「割合=比べる量÷もとにする量」で求めますが、できない子には、なにが比べる量でなにがもとにする量かさっぱりわかりません。そこで、できない子のほとんどが、当てずっぽうでわり算をします。そして、きりのいい答えを答えとして書きます(たとえば比べる量が5で、もとにする量が20のとき、20÷5=4、答え4)。要するに何も考えずに計算しています。こういう子は、わり算の計算が複雑な時間違いで、簡単なとき正解だと思いこんでいます。こうしたこところへ困ったことに、新しい指導要領では割合には「計算機マーク」がついています。これではどんな問題が起こるでしょうか?これまでは、できない子でも、できない子なりに、「この計算が正しいかな?」と考えていました。しかし、計算をすべて計算機でやってしまうと、ボタン一つで答えが出てします。そして、計算機の計算なのだから間違いないと思ってしまい、そのまま間違った式で求めてしまいます。計算機を使う結果がこの始末です。 さらに、今の子どもたちは圧倒的に計算練習が不足しています。その上に計算機ですから、もっと計算力不足へとつながります。計算機の弊害は、計算力不足へつながると言うこともありますが、計算というのは役に立つのだという実感する場を奪うということもあげられます。要するに、計算機使用は百害あって一理なしです。大手の学習塾では、計算力アップのため計算機は一切禁止しているところもあるそうです。 【関連】 ・まずは読み書き計算を、次に自ら学び、自ら考える力の育成を |
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