景気対策・構造改革ってなに?
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○景気対策ってなに?
 景気対策の前に,不況,不況と言われて久しいが,なぜバブル崩壊後ずっと景気は回復しないのか?

◆製造業の頭打ち
 それはまず,製造業の頭打ちです。はっきり言って「ものをつくって売る」時代は終わったと言えます。戦後の高度経済成長を支えたのは,紛れもなく製造業でした。車やクーラー,テレビなどをつくることで日本の経済は成長してきたと言っても過言ではありません。
 
 しかし,今日,ほぼすべての電化製品は家庭にそろっているし,車やクーラーやテレビは一家に2台も3台もある時代です。家には生活に不可欠な物はほとんどそろっている。あえて言えば,普通のテレビを買うかワイドテレビを買うかといった違いぐらいで,こぞって物を買う必要がなくなりました。どの家庭も生活必需品はすべてそろってしまいました。だから物をつくっても売れないわけです。これが不況が長引いている原因のひとつです。当然景気回復には,製造業中心の経済からサービス業中心の経済への移行が不可欠です。

 バブル崩壊以降,製造業に従事する人は1500万人から徐々に減っています。逆に,サービス業に従事する人は1500万人を超え,今も増え続けています。しかし,まだまだ製造業からサービス業への移行は不十分です。

◆大量生産・薄利多売化
 次に,「大量生産・薄利多売化」です。マクドナルドの安さの秘密は,すべての食材が大量購入と大量加工,大量流通されているからです。一軒一軒食材を購入し,調理していたのでは,とてもではないが安く売ることができません。牛丼が安くなったのも同様です。

◆企業や工場の海外流出
 また,企業や工場の海外流出も不景気=失業者増大の原因です。「安く売るためには安くつくらなければいけない」だったら,最もコストがかかる人件費をカットするのが一番です。ユニ○ロにしろト○タ自動車にしろ,人件費の安い海外に工場で造って,それを逆輸入をします。先に挙げた「大量生産・薄利多売化」もあわせて,こうして低価格化を実現したわけです。

 消費者の大半は,製品が安く買えてバンバンザイと思っているようですが,大間違いです。われわれは働いてお金をもらってそのお金で物を買います。安く物が買えるということは,それだけ働いてもらえるお金が少なくなるということです。こうした低価格化こそが,デフレを呼び,大量失業と不景気を生み出してきました。

◆企業の大企業化
 企業の大企業化は中小企業や個人経営の店をつぶしてきました(もちろんこれは市場原則から仕方のないことです)。現に小さな街の商店街はどこもつぶれて(閑古鳥が鳴いているところが多い),客は大手スーパーやいわゆる大型店舗に流れています。個人経営や中小企業の商店では,とてもフランチャイズ店やチェーン店には太刀打ちできません。今の状態では大企業が儲かって,中小企業や個人経営の店は,ちっとも儲からないという経済の二極化を生んでいます。

◆銀行の担保=土地主義
 銀行の「担保=土地主義」はそもそもバブル経済を引き起こした根本的な原因でもありました。銀行は担保がないとお金を貸してくれません。それは,銀行が銀行からお金を借りるときも同じで,結局,銀行は担保=土地を持とうと土地売買をし,これが土地ころがしとなり地価高騰へとつながったわけです。しかし,バブル崩壊後,銀行が抱えた土地は二束三文となり,さらに,お金を貸した先の企業の経営が悪化し,貸したお金が返してもらえないという状況になってしまいました。これらが不良債権となってしまったわけです。

◆企業のわがまま
 企業のわがままとして真っ先にあげられるのが,金儲け主義です。もちろん資本主義経済の中では大原則ですが,その大原則の中で犠牲にしてきたものがあります。それは,下請け企業と従業員です。
 親会社は儲けるために,下請け企業に部品を一円でも安くつくるように命令します。そして少しでも景気が悪くなると,下請け企業をつぶしたり,今まで働いてきた人をすぱっと首切りします。特に今,不景気の名の下に「体の良いリストラ」をしている企業がたくさんあります。

 リストラの大半は,40代50代の中間管理職といわれている人たちです。こうした人々は,年功序列・右肩上がりの給料制度のため,大変な高給取りです。それでいて高齢な訳ですから,企業にとっては非常に高くつく従業員です。だからこそ,年収600万の40代50代の高齢な従業員を雇うより,年収が300万くらいの安く済む20代の若手を雇う方が企業にとってはメリットが大きいわけです。

 また,正社員を雇うより,契約社員を雇う方が安く済みます。今,契約社員はどんどん増えています。スチュワーデスやゲームデザイナーなどがそうです。契約社員は,契約期間やゲームの作成が終わったら「ハイさようなら」で,次の日から無職になります。

 ペットボトル同様,「従業員も使い捨て」の時代というわけです。しかし,使い捨ては当然害を及ぼします。40代50代のサラリーマンは,子どもが高校生・大学生で一番お金のいる時期ですし,住宅ローンのまっただ中です。そんな一番お金がいる時期に「リストラ」で明日から収入ゼロではやっていけません。また転職するにしても高齢過ぎます。こうしてせっぱ詰まった人たちがたどり着く先は「電車の線路」です。いわゆる飛び込み自殺です。東京の電車がよく止まっているのは「飛び込み自殺が原因」だとさえ言われているほどです。

○景気悪化の原因
・製造業の頭打ち
・大量生産・薄利多売化
・企業や工場の海外流出
・企業の大企業化
・銀行の担保=土地主義
・企業のわがまま=従業員の使い捨て

○効果ある景気対策
・製造業中心からサービス業中心への経済の移行
・新たな産業の開拓・規制緩和
・雇用・給与体制の見直し
・個人投資家を増やす
○構造改革ってなに?
○日本経済行き着く先は?
(教心ネット:http://www.kyo-sin.net/)

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