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【コラム】2005.9.2掲示板
急速に広まる階級化社会 |
「不平等社会日本」、「日本の不平等」、「しのびよるネオ階級社会」。このような物騒なタイトルの本が店頭に目立つようになった。
士農工商に代表されるように、日本にも昔から階層社会があったわけだが、世界大戦により、日本国民すべてが0からの再スタートを余儀なくされ、いったんは階層社会はなくなった。日本国民1億総中流と呼ばれた時代もあった。しかし、高度経済成長、バブル崩壊による平成大不況などにより、1990年頃から再び階層化がすすむことになった。
「成果主義は日本にあわない」という認識が広まり成果主義の見直しがすすめられているが、それは表面的なことに限られている。現実はシビアで、一部の層には「成果主義の導入で親世代の収入格差が拡大」しているのが実状だ。昨年末に発表された経済開発協力機構のリポートによると、日本では1世帯あたりの平均所得(476万円)の半分以下しか稼げない貧困世帯が15%を超え、この10年で2倍近くに膨らんだという。日本の貧困率はメキシコ、アメリカ、トルコ、アイルランドに次いで5位。一方、国税庁の調査では年収2000万円以上のサラリーマンは10年間で2万人も増えた。所得格差は確実に広がっているのだ。
こうした所得格差を世代を超えて固定化させるのが「教育格差」だ。この教育格差は親の代から始まり、即子ども世代の教育格差につながる。そして、その格差が次の世代にも続くという、固定化・負の連鎖が始まっている。日本の最高学府東京大学の合格者の実に7割が年収1000万円以上の世代だという。公立の小中学校へ通ったら、九九や漢字すらまともに教えてもらえない。まともな教育を受けるためには、お金と労力をかけて、塾や私学へ通うしか選択の余地はない。
これからの日本企業が求める人材は
(1)経済のグローバル化に対応できる少数エリート
(2)専門分野に通じたスペシャリスト
(3)大多数の「低賃金で雇える労働者」
の3種類だという。少数のエリートが大多数の労働者階級を支配する構図だ。
文部科学省が打ち出した公立学校の“ゆとり教育”は、まさにこのような階層化社会を招くための口実に過ぎなかったのだ。ゆとり教育とはすなわち、少数のエリートが大多数の労働者階級を支配する『エリートのための教育』だったのだ。現場教師が、「勉強だけがすべてではない」とか「テストの点数といった学力は必要ない」などと、ゆとり教育の背景にある“意図的な部分”を汲み取らず、愚民化・階層化を招くような教育を煽り実施してきたことを深く反省し、即刻改めるべきである。
例えば、現場教師が「これからの社会は情報化社会なのだから知識は必要ない」このような根拠のない“デマ”を教育現場で吹聴する傾向がある。情報化社会では、多くの情報が氾濫するがゆえに、確かな知識が必要となるのだ。最近個人投資家が急増しているが、個人投資家の実に8割近くが“投資元本割れの負け組”になっている。個人投資家は、機関投資家などのいわばプロに比べれば、情報も知識もはるかに及ばないからこれは至極当然のことだ。
先の階層化社会でも同様だが、知識の量がそのまま勝ち組・負け組の分かれ目となるというわけだ。階層化社会を招いたのが教育ならば、階層化社会を打破するのもやはり教育なのである。現場教師はもっと社会に目を向け、21世紀に必要な学力・教育というものがなんたるかをよくよく勉強すべきであろう。
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【コラム】2005.1.17掲示板
現場教師は
「誤った学力観」を改めるべきだ |
日教組教研集会のとある分科会で「学力とは何か」という学力問題が取り上げられた。
そこでは、学力には、知識や計算力など点数化できる学力と、知識や技能の応用能力といった目に見えにくい学力とがある。そしてこの2つの学力は、どちらか一方が大切だというのではなく、たがいに両立すべきだという意見が飛び出した。言い換えると、自ら考え自ら学ぶ教育を推奨しつつも、教育の根本である「ドリル学習」を否定すべきではないということだ。
新しい学力観やゆとり教育、そして絶対評価など確かに、ここ十数年の学校教育は混乱を極める一方だった。その中で、学校教師は、「詰め込みは良くない」、「反復練習は良くない」、「ドリル学習は古い」などと、基礎基本の教育をさんざんこきおろしてきた。今は、子どもたちが自ら学び、自ら考えることが大事で、読み書き計算をやらせるのは古い教育だと、現場教師は信じて疑わなかった。
その結果が、IEAやOECDの国際調査にみられるような、さんざんたる結果だ。現場教師がこうした事態になることを、わからずやっていたのであれば、プロとして失格である。もし、学力低下が起こるとわかっていて黙認してきたのであれば、それは犯罪的行為ですらある。
筆者はこの学力低下の結果に少しも驚かなかった。なぜなら、教育の普遍的基礎基本である読み書き計算を軽視する一方で、本来子どもたちにつけるべき力を無視し、ただ楽しいだけの授業、ただ面白いだけの授業をするという子どもたちに迎合する教育をすれば、学力が低下するのは当然だからだ。
読み書き計算をせず、見る聞く話すだけの単なるお遊びだけの授業では、子どもたちに「楽しい」と思わせても、確かな学力は保証しない。
今、九九も言えない小学生や、指を使わないとひき算ができない小学生がたくさんいる。漢字もろくに読めない小学生は、昔と比べてはるかに増えている。こうした子どもたちをつくってきたのは、学校教師以外のだれでもない。
現場教師自身が、「学力」という言葉を今一度勉強し直すべきだ。
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【コラム】2004.12.7掲示板
−国際的にも立証された学力低下−
現場教師はこの結果を真摯に受け止めるべきだ |
経済協力開発機構(OECD)は7日、加盟国を中心とする41か国・地域の15歳男女計約27万6000人を対象に実施した2003年国際学習到達度調査(略称PISA)の結果を世界同時発表した。
8位だった日本の「読解力」は、加盟国平均に相当する14位に落ち込み、1位だった「数学的応用力」も6位に順位を下げた。これで、国際的に日本の学力低下が認められたことになる。
1970年ころから「ゆとり教育路線」と称して、学習時間と学習内容がことごとく削られてきた。もちろん、消化しきれないほどの学習内容を詰め込み教育という形で子どもたちに押しつける教育が良くないのはいうまでもない。しかし、裏が透けて見えるとまで揶揄(やゆ)されるほど薄い教科書では、子どもたちに身につけるべき基礎基本さえもままならない。
思えば、新学力観、総合的学習の時間、絶対評価の導入後、子どもたちの基礎学力の低下を懸念する声が挙がって久しい。1999年に「分数ができない大学生」が出版されて依頼、学力低下論争が続いているが、今回のOECDの結果を、現場教師は真摯に受け止めるべきだ。
もちろん、文部科学省の二転三転する教育行政にはうんざりだが、国家百年の大計と言われる教育をになっているのは現場教師であることは言うまでもない。この現場教師が、ここ十数年学力低下の片棒を担いできたのだから、批判の対象となって然りである。
学力の基礎基本は「読み書き計算」である。教科書が読めないでいったいないがわかるのか?計算もできないでいったい文章題が解けるのか?考える力がつくのか?
現場教師はこうした疑問を無視し続け、ただ盲目的に、読み書き計算を軽視し、考える力を育てる教育、自ら進んで学ぶ教育と呼ばれる教育を、ここ十数年おこなってきた。その結果がこのざまである。
現場教師が実行してきた、「考える力を育てる教育」が、かえって考える力を奪う教育であり、「自ら進んで学ぶ力を養う教育」が、実は子どもが一番勉強しないようにし向ける教育だったことが、これで立証された形だ。
読解力は大幅に低下し、数学の応用力は首位から陥落した。通常の授業以外に、自分の勉強や宿題をする時間が週平均6.5時間で、加盟国平均の8.9時間を大幅に下回った。
自ら学び、自ら考える力を育てると称した教育の結果がこれである。いったい現場教師はこれまで何をやってきたのだろうか?
現場教師は、今まで自分たちがやってきた教育の無意味さをこの機に知るべきだ。そして、教師自身がもっと勉強すべきだ。考える力や自ら学ぶ力を養っていると思ってやってきた教育が、実は考える力も自ら学ぶ力もなくす教育だったことを恥じるべきである。
現場教師に「ちゃんと仕事をしろ」と問いつめたい今日この頃である。 |
【コラム】2004.10.2掲示板
始まった内申バブル |
<神奈川県の評定平均>
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
| 国語 |
4.4 |
13.3 |
42.1 |
28.1 |
12.1 |
| 社会 |
5.2 |
14.2 |
38.9 |
27.7 |
14.0 |
| 数学 |
6.9 |
15.4 |
33.7 |
28.6 |
15.3 |
| 理科 |
5.0 |
14.2 |
37.9 |
29.8 |
13.1 |
| 英語 |
5.9 |
16.7 |
36.0 |
25.7 |
15.6 |
| 理論値 |
7% |
24% |
38% |
24% |
7% |
相対評価では、「5」は7%、「4」は24%、「3」は38%など、というように割り振りが決まっています。
2002年度から、相対評価から絶対評価にかわったことで、数々の問題が指摘されていますが、このたび神奈川県が公立学校の絶対評価の評定分布の平均値を発表しました。
結果を見て、予想通り、「1」や「2」が減り、「5」が増えるという、内申バブルが確認されました。
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