教心ネット教育関係おすすめ本 学力低下、ゆとり教育、教育改革、いじめ、総合学習、英語
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▼教育のホントがよくわかる本 伊藤敏雄 2006 文芸社
 今、学校の通知表に「1」がつかなくなっているのを知っていますか?
 偏差値40の子が「5」をもらい、偏差値65の子が「3」をもらう、絶対評価の通知表の現実。
学力低下はこうして起こる! 『下流社会』が登場するなど、格差社会が進む中、ゆとり教育が導入されたホントの理由とは? 誤った個性を重視した教育の弊害がまさに「ニート」と「フリーター」の問題なのです。教育心理学の理論的見知と学習塾での実践的見知から、教育問題について斬新かつわかりやすい切り口で語る。教育界初の「すらすら読める解説本」がここに。教師も親も子も必見!

【社会科】小学校では都道府県名を覚えるように指導していない。
 →今の小学生は、都道府県名さえも満足に言えない
【算数】「3+2×4」という計算では、途中の式をかくように教えていない。
 →だから「3+2×4=20?」と間違える子が続出
【英語】読み方のルール(フォニックス)さえ教えない誤った英語教育が英語嫌いを増やす。
 →「game」はローマ字では「ガメ」と呼ぶのに、英語ではなぜ「ゲイム」と呼ぶのか?
 →教育のホントがよくわかる本 ゆとり教育になって学校はどうなったの?
▼欲ばり過ぎるニッポンの教育 苅谷剛彦+増田ユリヤ 2006 講談社現代新書
 日本の教育改革はなぜ失敗するのか?それは教育改革を「1+1=2」と考えているからであろう。
 いいと思うものをどんどん挙げて、リストにつけ加えていくわけです。こんなふうにできたらいいなということをつぎつぎと書いていくと、そのリストのすべてのことができたときには完璧な人間が育つみたいな考えが、ポジティブリストの考え方です。(本書より)
 あれもこれも教育改革で、いろいろなものを学校へ導入しすぎた結果、校は消化不良を起こしている。リストにどんどん足していって本当に日本の教育が良くなるのなら、どんどんリストに加えていけばいい。
 しかし現実には、何か一つのことをやれば、何かが必ずはみ出てくる。
「小学校で英語を入れるかわりに国語の時間が減りますけど、それでも英語を入れることに賛成ですか?」と聞かれたらあなたはどう答えますか?
  そうです、教育改革は欲ばってはいけないのです。
▼義務教育を問いなおす 藤田英典 2005 ちくま新書
 問われるヴィジョン、公教育・義務教育とはどうあるべきか。
 くしくも、安倍内閣ではイギリス型教育改革がもてはやされた。しかし、イギリスは、PISAでも20位前後の学力後進国、しかも過剰なまでの新自由主義的教育改革で、校長のなり手が不在、テストによる学校の序列化、など数々の問題を抱えた教育崩壊国である。
 学校選択制の光と影、公立中高一貫校のエリート校化の懸念、イギリスの学校で起こっていること、学校評価とモラルハザードの危険、日本の教育改革は誤った方向へ進み書けていることへ警鐘を鳴らす一冊。
▼子どもの可能性を伸ばす学校、見逃す学校
 一宮女子高校の学校改革にみる7つのカイゼン 長野雅弘 2005 総合法令
 偏差値ばかりが高校の価値ではない!一見「負け惜しみ?」や「開き直り?」ともとられかねない発言だが、愛知県の一宮女子高等学校では、そんな疑問を振り払うほど、低迷校から受験生が激増した「人気校」になった。その秘密とは?
 学校の先生ひとり一人は確かに真面目で、いっしょうけんめいでしょう。だれもが子どものことを第一に考えています。しかし、それなのになぜ学校は空回りするのか?指導はうまくいかないのか?
 「子どもの可能性を伸ばす学校」と「見逃す学校」の一番の違いは、子どもを切り捨てないで伸ばすことを第一にすることでした。そして、なによりも「教師が同じ目標を持って、協力しあうこと」これが大切だったのです。

おすすめ度:教師★★★ 親★★★ 一般★★☆
【キーワード】個性、底辺校
▼教育改革と新自由主義 斎藤貴男 2004 寺子屋新書
 「できん者はできんままでけっこう。戦後五十年、落ちこぼれの底辺を上げることばかりに注いできた労力を、これからはできる者を限りなく伸ばすことに振り分ける。百人に一人でいい、やがて彼らが国を引っ張っていきます。限りなくできない非才、無才には、せめて実直な精神だけを養っておいてもらえればいいんです」
 2000年7月教育課程審議会の前会長だった三浦朱門氏はインタビューにこう答えた。
 「国際比較をすれば、アメリカやヨーロッパの点数は低いけれど、すごいリーダーも出てくる。日本もそういう先進国型になっていかなければいけません。それが“ゆとり教育”の本当の目的。エリート教育とは言いにくい時代だから、回りくどく言っただけの話だ」
 日本経営者団体連盟(日経連)は「新時代の『日本的経営』」のなかで、これからの雇用関係を、ひと握りのエリートと、少しのプロフェッショナル、そしていつでも切り捨てられる大多数の労働者という構造に切り替えることを提案しています。それは、人間を子どものころからこの三種に分けて教育すべきだとい発想とつながっていきます。(本文より)
 これこそがゆとり教育の真の正体なのです。
▼公立校の逆襲 いい学校をつくる! 藤原和博 2004 朝日新聞社
 人材育成会社リクルートの元・社員だった藤原和博氏が、民間人校長として東京都杉並区の和田中学校で実践をまとめたもの。ゆとり教育、学力低下、公立学校不信の逆風の中、校長室開放、よのなか科の実践など、“公立学校の復活”のヒントがここに!今すぐにでも出来る100個近い学校改革のアイデアがここに集結。

 PTAのバイブルとして高い評価を受けている。学齢期の子を持つ親必見!教育現場に携わる人必見!特に学校長など管理職教員はこれを読まないわけにはいかないだろう。

おすすめ度:教師★★★ 親★★★ 一般★★☆
【キーワード】民間人校長、公立学校、再生、よのなか科
▼現場から見た教育改革 永山彦三郎 2002 ちくま新書
 1992年以降、とにかく子どもの興味をひくさまざまな試みをすることが一種、ブームになった。分数のたし算ひき算の最初の授業でジュースを用意したりカステラを用意したりして、(中略)ただこういう授業は得てして、見栄えはするけれど、その場限り、というかおもしろさが持続しない。
 あるいは社会科新聞、理科新聞、といった新聞作りの授業。この学習法では、一通り教科書を読んで、その後、自分の調べたいことをあげさせ、そのテーマに従って自分なりに調べ、最後は発表、といったスタイルの定着が見られるようになっていった。するとどういう結果になるのか。結局、明治時代の学習で 全員が覚えておかなければいけない事項の定着がおろそかになってしまうのだ。
 そんな授業をやりながら、これでいいの?という感じが常にあった。で、結局どうしたか、というとこの新しい指導法を部分的に捨て去ることにした。授業の作り方を、その始めの部分だけ、わっと盛り上がるような、奇抜なことに力の大部分を注ぐことをやめ、 やはり従来型の学習スタイルに戻っていった。
 国語なら漢字練習をしっかりやって、教科書をしっかり音読して、段落ごとに要点をまとめ発表する。算数なら最初に少し説明して、後は問題をたくさん解く、ドリルもやる。計算練習もたくさんやる。社会科の歴史ならまず最初に年表作りをしっかりやって、歴史の流を子どもの頭の中に叩き込む。5年生の地理的分野なら都道府県名の名前、県庁所在地の名前をとにかくしっかり覚えてもらう。そして小テストで定着を図る。そういう風な、いわゆる昔ながらの教え方に立ち戻ったのだ。
 これはやはり現場的には一番安定する勉強法だった。そして実は子どもたちも、さらには親も一番安定する勉強法だった。【本文より】
▼教育改革の幻想 苅谷剛彦 2002 ちくま新書
 子どものゆとりは奪われてきたのか? 受験競争で子どもがストレスを感じている、だからゆとり教育が必要だった、という論理は実は幻想であった。

 ゆとり教育、新しい学力、生きる力を育てる、概念ばかりが先行して教育改革が成功しないのはいったいなぜか。子ども中心主義の教育が、学力を低下させ、勉強する・しないという教育格差を生みだした。また、その背景には、家庭の文化的階層の格差の実態が・・・。

 これまでの教育改革を精査するバイブル的存在。

おすすめ度:教師★★★ 親★★☆ 一般★★★
【キーワード】学力低下、階層格差、受験競争、幻想
▼教育改革 共生時代の学校づくり 藤田英典 1997 岩波新書
 東京大学の教育学者、藤田英典氏が国内外を問わず、教育改革についてまとめた一冊。

 得てして、欧米の義務教育制度を模倣する日本の教育改革だが、その肝心な欧米の教育改革はいったいうまくいっているのか? そもそもイギリスなどは、日本とは教育の制度そのものが異なる。パブリックスクールに代表されるように、貴族社会、階級社会での教育と、日本のように階級も身分制度もない社会での単線型の教育とでは、目指すものが違うのだ。

 また、「アメリカでハンバーガーショップの店員がおつりの勘定も出来ない」有名なエピソードも掲載されている。

おすすめ度:教師★★☆ 親★☆☆ 一般★★★
【キーワード】教育改革、義務教育制度、学校選択
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